こんにちは。
以前ふらっと立ち寄った本屋で購入した、齋藤ジン「世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ」をやっと読み終えました。
今回は僕なりに「ここはポイントかもしれない」と思った箇所をいくつかピックアップしましたので、簡潔にアウトプットして紹介します。
齋藤ジンは何者?
引用:https://www.observatorygroup.com/jin-saito-jp
齋藤ジンは、米国・ワシントンD.C.を拠点に活動する投資コンサルタントであり、投資助言会社「オブザーバトリー・グループ」の共同創業者です。
約30年にわたり、ヘッジファンドや機関投資家、超富裕層を顧客に、政治経済や金融政策をマクロ視点から分析した情報を提供し続けています。
「世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ」を読んだ感想と学び
新自由主義は終わった

新自由主義とは、シンプルにいうと、「政府はできるだけ経済に介入せず、市場の自由な競争に任せるべき」という考え方です。
この考え方は、特にアメリカのような資本主義型社会を支えてきた価値観です。
ですが、その結果として、
- 格差の拡大
- 中間層の衰退
- サプライチェーンの脆弱化
- 国家間の対立激化
などの問題が出てきてしまいました。
今実際にこの日本でも経済格差が広がったり、可処分所得が減ることで中間層が減少したりと大きな問題になっていますよね。
この現象は世界中で起こっています。
そのため、各国は市場に任せるよりも、「国家が主導したほうがいいのでは?」と政策を少しずつ転換し始めているのが実情です。
だから最近の日本は、増税増税うるさいのかな?
日本の「失われた30年」の再解釈
日本が「失われた30年」から抜け出せなかった原因は、経済成長よりも「社員の雇用を守ること」を優先し続けたからと論じています。

バブル崩壊後、多くの日本企業はリストラをせず、終身雇用を死守しました。
ですが、雇用を維持した代償として、企業の生産性は伸び悩み、働く人の給料も上がらないという悪循環に陥ってしまった。

「リストラは恥」という日本人特有の価値観が、日本経済の足かせになってしまったのでしょう。
本からの引用↓
ということは、これからの僕らの時代は、完全実力主義であり、雇用の流動性が活発になることは間違いないですね。
そう考えると「やる奴」と「やらない奴」の差が、これまで以上に大きく開く時代になるのかな?
そうなるとベーシックインカムが導入されるのも時間の問題か?
日本復活を断言するワケ
① 投資家から注目されている

著者は、日本の未来を長期的な視点から非常にポジティブに捉えています。
なぜなら、日本には
- 政治の安定
- 信頼できる法制度
- 底堅いものづくりの技術力
という強力なベースがあるからです。
また、最近ではデフレからインフレへの歴史的なシフトが起き、企業のガバナンス改革も本格化しています。
このような変化を背景に、世界中の投資家から「いま、再び日本が有望な投資先として注目を集めるチャンスが来ている」と著者は見込んでいます。
投資助言会社を運営するほどの実力者が論じているワケですから、かなり説得力がありますよね。
② 遅れていたこと自体が最大の武器

この本で一番ユニークだと思った内容が、「失われた30年」は変革のための長い準備期間だったと論じていることです。
ある意味、遠回りが最適解だったのかもしれないですね。
1980年代以降、アメリカやヨーロッパは雇用の流動性が活発で、リストラを積極的に行い経済を成長させてきました。
一方でそのころ日本では、生産性を上げることより、雇用を守ることを優先してきた結果、成長意欲の低いゾンビ社員で溢れてしまった。

ですが、2026年現在ここへきてようやく日本経済の癌の摘出がはじまり、徐々に構造改革が行われているようです。
よく政治でも聞きますよね、構造改革って。
僕らの知らないところで、政治家たちが変革のために尽力しているのでしょう。
これまでは変化を拒む層が足を引っ張っていましたが、その癌が摘出されはじめた今、日本の生産性は一気に跳ね上がる可能性を秘めているとのこと。
今後の日本の劇的な伸びしろに期待ですね!
③ アメリカの「中国切り離し」

著者は、アメリカを「カジノの元締めオーナー」に例えています。
ルールを作る側である世界のオーナーであるアメリカは、絶対に勝ち続けなければならない宿命にあります。
歴史を振り返ると、アメリカがライバル国を本気で潰しにかかるタイミングには2つの明確なサインがあるようです。
- 一つ目は「アメリカ自身の経済方針が大転換するとき」
- 二つ目は「相手の経済規模(GDP)がアメリカの半分に迫ったとき」
今の中国は、まさにこの地雷を踏みました。

急成長した中国に対し、アメリカはサプライチェーンから締め出す「中国切り離し」へと舵を切っています。
ここからがポイントです。

追い詰められた中国が台湾侵攻などを起こすリスクが高まる中、アメリカは「強くて頼れる相棒」を必死に求めています。
この流れは、冷戦期に非常に似ているようです。

ソ連を抑え込むため、アメリカが日本を必死に経済復興させて強力な味方にした歴史の完全なリバイバル。
リバイバルとは、「復活」や「再生」といった意味です。
つまり、アメリカの都合によって、今再び「強い日本」が必要とされていると著者は論じています。
日本の未来が明るいなと思う反面、
- 「またアメリカの都合かよ」
- 「やっぱり日本は米国の犬なのか」
なんて思ってしまった。

やっぱりアメリカは、世界最強の国だってさ。
そうですか、そうですよね。
投資家が見るべきポイント

政府の動向を要チェック
齋藤ジン氏が本書で伝えたいのは、「何が儲かるか」ではなく、「世界のルールが変わると、どこにお金が流れるのか」です。
つまり、株価チャートを見る前に、「政府は今後どこに巨額の予算を投じるのか」を読むことが重要だと論じています。
例えば、
- 1980年代はITの時代
- 2000年代はインターネットの時代
- 2010年代はスマートフォンの時代
- 2020年代以降はAI・半導体・経済安全保障・エネルギー・防衛の時代
というように、「時代の潮流」に乗ることが長期投資で重要だという考え方です。
国家が支援する産業が伸びしろ
具体的な分野について、ChatGPTに聞いたところ以下の分野が伸びしろだそう。
- 半導体工場
- レアアース
- 食料
- 通信インフラ
- 医薬品
- ミサイル
- レーダー
- 人工衛星
- ドローン
- サイバーセキュリティ
- 半導体材料
- 製造装置
- 精密機械
- LNG
- 原子力
- 再生可能エネルギー
- 送電網
まだまだ精査する必要があるな。「国家が支援する産業は何か」がキーポイントだとわかりますね。
まとめ:日本のポテンシャルは無限大

最も重要なメッセージは「世界は今、市場にすべてを任せる新自由主義から、国が経済の主導権を握る新しいゲームへとルールが変わった」という事実。
この激動の時代において、これまで経済が停滞していた日本が、実はとてつもないポテンシャルを秘めていることに著者は着目しています。
- 政治の抜群の安定感
- ものづくりの確かな基盤
- 着実に進む企業改革
これらを武器に、日本は再び世界の表舞台として返り咲くチャンスをものにできるのでしょうか。
考えるだけでもワクワクしますね!
この本は、時代の流れをチャンスに変えて、投資やこれからの人生の決断にどう活かすかを考えるための実践的なバイブルです。
一見難しい内容なのかな?と思いましたが、全くそんなことはなく、すんなりと読める内容になっているのでおすすめです。
機会があれば読んでみてください!
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