【芸術家の村上隆】世界で勝つには、勘・挨拶・執念!アートの世界で、僕が生き残れている理由

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村上隆(むらかみたかし)

村上 隆(むらかみ たかし、1962年(昭和37年)2月1日 – )は、日本の現代美術家、 ポップアーティスト、映画監督。有限会社カイカイキキ代表取締役、元カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員教授。学位は博士(美術)(東京芸術大学) 1993年(平成5年) 。

村上隆 – Wikipedia

世界で勝つには、勘・挨拶・執念

村上さんは、必要に迫られて若者に厳しくしているわけですね。

別に厳しく接しているつもりもなく、めんどくさがらずに、彼らににじり寄っていっているつもりです。

「何だかんだ言っても、村上さんにも愛がありますよね」と言ってくる人もいますが、それは僕を賞賛しているわけでなくて、実は言い出した本人が気持ちいいだけ。僕の実態をまったく理解していない言説だな、と憤ってしまいます。

自由、愛、平等、平和といった重厚な日本語が、軽々しく使われて、本人の自己満足を高めるためだけのキャッチフレーズになっているというのが、現代だと思います。

しかも、そうした麗しい言葉は誰も批判できません。

創造力なき日本』に掲載したドワンゴ会長の川上量生さんとの対談で、川上さんが「正論を言うのが今の時代である」と言っています。つまり、正論を言っておけば、社会と接するときのリスクが軽減されるので、そういう選択をしているのでしょう。

しかし翻ってみれば、それこそコミュニケーションを遮断しているんだ、ということに気がついてほしいんです。

村上さんは、「みんな、目を覚ませ」と挑発したいのでしょうか?

そうではありません。今の社会は、中小企業の社長とやる気のある若者が割を食っているので、そういう人たちに、「一緒に頑張りましょう。

頑張ることは割を食うように感じる世の中ですが、毎日真面目にハードに仕事を続けることこそ、尊いことです。お天道様は見ていますから!」という気持ちを伝えたかったのです。

日本社会はもっと、「特異点」、つまり、特別な存在や成功者を大事にすべきだと主張しています。

成功している人を妬むのって、その当人も、社会も萎縮させますよ。ネットのクレーマーとか、したり顔ですが、それが正義だとまかり通る時代も、もうすぐ終わることでしょう。

僕の修行の場だったアメリカは、成功している人を賞賛し、さらに伸ばす気質がある。そういう社会だからこそ、特異点が育ちやすく、社会を牽引できるくらいのスーパーアイデアが生まれているのでしょう。

例のノーベル賞の山中伸弥さんも、アメリカでの修行が肝であったと著書で述べていました。

村上さんもアートの世界における成功者ですが、自身に対する批判や嫉妬を感じますか。

日本での村上批判は、実はそのレベルにも達しておらず、コンテンポラリーアートがよくわからないので、詐欺扱いしているだけです。なので、批判にも嫉妬にもなっていない。

それに、この質問そのものが間違っていますよ。だって、僕は繰り返し、自分の著書の中で、「作家本人の死後、その真価が問われる」と言い続けてきているのですから。

今のような日本に嫌気が差して、海外に出て行こうと思うことはありますか。それとも、日本の未来に希望を持っているのでしょうか?

日本はアメリカに比べて、特異点の才能が伸びづらい国です。これは厳然たる事実です。多くの事例がそのことを裏付けています。だから日本国内だけで、世界レベルのクリエーティブな事象を造れる才能の開花は難しいと思いますね。

そんな日本に希望はあるかどうかと言われても困りますが、日本人は判断停止の子どものような幼稚な時代の終焉をそろそろ演じる覚悟が必要でしょうね。何でもかんでも反対反対って、赤塚不二夫が「天才バカボン」で書いた「反対の賛成」とまったくメンタリティが変わっていないんです。

これでは未来は創造不可能です。

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